家も車も自転車も、1つの鍵で開けばいいのに。

僕には3歳年上の姉がいます。彼女には、共働きで忙しい両親に代わって、僕がまだ小さいころから色々とお世話になってきました。年齢差としては、さして大きい開きでは無いため、こちらがまだ保育園に通っているころでも、姉はまだ小学校低学年に過ぎませんでしたが、それでも何かにつけて彼女は僕の面倒を率先して見てくれていたような記憶があります。

例えば、僕が小学5年生の際、宿題で「自分が小さいころのことを、家族に聞いて作文にする」というものがあったのですが、うちは前述の通り父も母も多忙です。そんな環境にいる僕にとっては、この宿題は正直辛いものでした。
ですが、このことを姉に相談したところ、家の押入れにしまわれていた僕が小さいころのアルバムを引っ張り出してくれて、僕が小さいころの色々な思い出を話してくれたのです。
こういうことが他にも多々あって、僕は姉には頭が上がりません。

ですが、そんな世話焼きで優しい彼女にも一つ欠点があります。それは、意外に思われるかもしれませんが、大変「ズボラ」な部分を性格の中に持っているということです。
先日も、何と姉は「自宅」と「自転車」のカギを一気に二つ紛失してしまいました。その時、本人からは「家も車も自転車も、1つの鍵で開けばいいのに。」などという恐ろしいコメントがありましたが、もしそんな便利な状態で大事なカギを一つにまとめたら大変なことになると僕は思ってしまいました。

小さいころから色々とお世話になった姉ですが、この大雑把な性格だけは直してほしいと思う僕なのです。